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食中毒にご用心!

2013年07月11日

梅雨の時期から夏にかけては、食中毒に注意が必要です。食中毒は1年中発生していますが、暖かく湿気が多いこの時期は、食中毒の原因となる細菌の増殖が活発になるため、食中毒が発生しやすくなります。特に注意したいのが、鶏肉や牛肉などに付着する「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌O-157」などの細菌による食中毒です。特に5月~8月はカンピロバクターによる食中毒の発生件数がピークを迎える傾向にあります。食中毒の発生には十分な注意が必要です。

近年急増しているカンピロバクターと腸管出血性大腸菌O-157による
食中毒

夏季を迎えるこれからの季節は、細菌による食中毒が発生しやすくなります。食中毒の原因となる細菌にはたくさんの種類がありますが、その中でも、発生件数が多かったり、幼児の重症化事例が発生したりして問題となっているのが、「カンピロバクター」と「腸管出血性大腸菌O-157」による食中毒です。

カンピロバクターは鶏や牛などの家畜の腸にいる細菌です。生の鶏肉や牛肉に付着していたり、肝臓(レバー)の内部に存在しており、生肉に触れた手やまな板などから、野菜やほかの食品にも菌が付着します。少量でも感染し、菌が体内に入ると2日~7日で、発熱や腹痛、下痢、吐き気などの症状が現れます。

腸管出血性大腸菌O-157は、主に牛の腸にいる細菌です。牛の糞尿などを介して牛肉やその他の食品・井戸水等に付着します。O-157もカンピロバクターと同様、少量で感染します。菌が付いた食品を食べると、2日~7日で、発熱や激しい腹痛、水溶性の下痢、血便、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。

特に抵抗力の弱い子どもや高齢者は、重い症状になりやすく、合併症を起こして死亡する例もあります。

肉料理には十分な加熱処理を!

 

カンピロバクターやO-157などの細菌は、家畜の腸内にいる細菌なので、肉に付着する菌をゼロにすることは非常に困難です。ただし、これらの細菌は熱に弱いため、十分に加熱してから食べれば、食中毒にはなりません。

近年、増えているカンピロバクターやO-157による食中毒は、鶏肉の刺身やユッケなどのように肉を生で食べたり、加熱が不十分な肉料理を食べたりすることによって発生しています。また、手指やまな板を通して細菌が付着した野菜などを生で食べたり、細菌で汚染された飲料水を飲んだりして、食中毒が発生しているケースもあります。カンピロバクターやO-157による食中毒を防ぐためには、生肉や加熱が不十分な肉料理は食べないことが重要です。また、肉や脂をつなぎ合わせた結着肉や挽肉、筋切りした肉、タレや軟化剤に漬け込んだ肉、牛や鶏のレバーなどの内臓などは、内部まで十分に加熱してから食べましょう。なお、上記の加工を施されていないステーキ肉は、菌は表面にしか付着していないので、表面を十分に加熱すれば、問題なく食べられます。

飲食店などで食べる時には、生肉や肉を生焼けで食べる料理がメニューにあっても、避けた方が安全です。また、焼肉やバーベキュー等、自分で肉を焼きながら食べる場合も、十分に加熱し、生焼けのまま食べないようにしましょう。

 

 

食中毒予防の6つのポイント

1.食材を買うとき
消費期限を確認する。
肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う。
肉や魚などは汁が他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れる。
寄り道をしないで、すぐに帰る。

2.家庭での保存
帰ったら生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ保管する。
肉や魚は汁が漏れないように包んで保存する。
冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ。

3.下準備
調理の前に石けんで丁寧に手を洗う。
野菜などの食材を流水できれいに洗う。
生肉や魚は生で食べる野菜などから離す。
生肉や魚、卵を触ったら石鹸で手を洗う。
生肉や魚を切ったまな板や包丁は必ず洗って熱湯消毒する。
ふきんやタオルは清潔なものに交換。台所は清潔に保つ。
手・まな板・包丁・シンク等をアルコール等で除菌する。

4.調理
肉や魚は十分に加熱。中心部分の温度が75℃で1分間が目安 。

5.食事
食べる前に石鹸で手を洗う。
清潔な食器を使う。
作った料理は、長時間、室温に放置しない。
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べる。

6.残った食品
作業前に石鹸で手を洗う。
清潔な容器に保存。
保存して時間が経ちすぎたものは思い切って捨てる。
温め直すときは十分に加熱する。

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