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感染症対策と手荒れ

2020年10月19日

新型コロナウイルス感染対策のために石鹸での手洗いやアルコールによる消毒を行う機会が増えましたが、その影響で手が荒れてしまう方が増えています。手が荒れてしまうと乾燥してかゆくなったり、ひび割れで痛みが起こったり、皮膚の防御能力が落ちて感染症にかかりやすくなったりします。感染症対策をしっかり行いつつ手荒れも防ぐにはどうすればよいのでしょうか?

乾燥の原因は皮脂の落とし過ぎ

手洗いや消毒によって手が荒れる理由は単純明解。肌を守っている皮脂を石鹸やアルコールで落とし過ぎているからです。皮脂とは細胞と細胞の間を埋めている油性の成分で乾燥や異物の侵入を防ぐ働き(バリア機能)があります。その皮脂が失われると皮膚のバリア機能が低下して乾燥しやすく、刺激に敏感になったりします。バリア機能の低下により起こる主な症状は手指がカサカサする、発疹・かゆみ、ひび・あかぎれ、などでひどくなると痛みや感染症を起こす場合があります。

 

手荒れを防ぐ・治すには?

肌にやさしい低刺激な石鹸を使い、保湿クリームや皮膚用外用薬を塗ることが基本になりますが、皮膚の状態に合わせて適切な物を選び正しく根気よく使用することが大切です。

<手指のカサカサ>

保湿力が高いワセリン・セラミド・グリセリンを配合したクリームを。特にセラミドは保湿力が高く、無臭・低刺激で赤ちゃんから高齢者まで誰でも全身に使えます。傷がなく乾燥が強い場合には尿素を配合した物も具合が良いです。

<皮膚炎やかゆみ>

保湿成分に加え、グリチルリチン酸などの抗炎症成分やジフェンヒドラミンなどのかゆみ止め成分を配合したクリームを。乾燥が強い場合には尿素+抗炎症成分+かゆみ止め成分の物も効果的です。かゆみが強くない場合は高保湿力・血行促進効果・抗炎症効果を持つヘパリン類似物質配合のクリームもおすすめです。

<ひびやあかぎれ>

保湿力と血行促進効果が高いヘパリン類似物質、血行促進効果が高いビタミンE、傷の修復を助けるアラントインなどを配合したクリームを。ぱっくりと割れてしまっている場合は水などに触れないよう防水加工された絆創膏や手袋で患部を保護することも重要です。

 

石鹸について

一口に石鹸と言っても多数の商品があり、価格にも幅がありますが、内容にこだわって選んでいる方は少ないのではないでしょうか?原料・製法・添加物の違いによって洗浄力・刺激性・保湿力が異なり、高品質の物は洗浄力の高さと低刺激性を兼ね備えているため非常に使用感が良く、石鹸の選び方が手荒れを左右すると言っても過言ではありません。敏感肌の方は特に石鹸選びにご注意ください。

 

秋冬は乾燥による手荒れを起こしやすい時期ですが、頻回の手洗い・消毒が日常となった今シーズンは例年以上に手荒れを起こす可能性が高くなります。低刺激性の石鹸を用い、皮膚保護クリームで乾燥を防ぐことが第一ですが、手荒れを起こしてしまったら症状に応じて適切な処置が必要になります。何を使ったら良いか迷った場合は店頭にてご相談ください。

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